弦楽器とは? ~の成り立ちの歴史~

今回は「弦楽器」について見ていきましょう。

弦楽器といえばギターやバイオリンを思い浮かべるかもしれませんね。

それらの楽器を想像してみると分かる通り、「弦楽器」はそれだけで曲のメロディを奏でられる魅力があり、動画サイトへの演奏動画の投稿が多く見られる楽器です。

それでは「弦楽器」とはどのような楽器なのか詳しく見ていきましょう。

もくじ

弦楽器の特徴

弦楽器とはその名の通り、弦を使って音を出す楽器全般を指します。

弦は共鳴箱とよばれる主に木でできた本体に取り付けられており、その弦を弓で擦ったり、指やピックと呼ばれる道具で弾いてすることで音が出ます。

弓は木製の軸とそこに張られた弦からなります。弓の弦と楽器の弦の間で摩擦が発生し、音になるのです。

ちなみにしっかりと摩擦をさせるためにロジンと呼ばれる樹脂や松脂を塗ります。

弦楽器の注意点

弦楽器はその弦の張り具合が適切でないと想定外の音が出てしまうので、調整(チューニング)をする必要があります。

気温や湿度、持ち運び方によって変わってしまうので、演奏する前にチューニングを行わなければならないのです。

他にも弦が切れたら交換をしたり、チューニングするためにはチューナーを使ったりするのでメンテナンスに気を使う楽器でもあります。

Liz
Liz

楽器の手入れが重要なのね

弦楽器の演奏方法

演奏の形態はソロはもちろん、デュオ、トリオ、カルテットなどがあります。

デュオはバイオリンとチェロ、もしくはバイオリンとヴィオラの組み合わせから成り立ちます。バイオリンは高音域、チェロは低音域を担当するのでその対比が人気の理由です。

トリオの場合はバイオリン、ヴィオラ、そしてチェロから構成されます。先程のデュオに比べ、中音域を担当するヴィオラが加わるか、低音域を出せるチェロが加わるので厚みが出ます。

より一般的なのはカルテットで、日本語にすると弦楽四重奏と呼ばれます。こちらは、バイオリン2本、ヴィオラ、チェロから構成され、クラシック音楽でよく見かける編成です。有名曲はハイドンの弦楽四重奏曲第77番皇帝で、こちらは現在のドイツ国家の原曲になったと言われています。

弦楽器の歴史

その歴史は楽器によって違いますが、古代エジプト、メソポタミア文明からリラと呼ばれる弦楽器のようなものが使われていました。

中世の宮廷や教会でも使われていましたが、ルネサンス期に「ヴィオラ・ダ・ガンバ」や「ヴィオール」といった楽器が登場し、その後のバロック期で現在のバイオリンやチェロの原型が出てきました。

これらの楽器がオーケストラで使われて人気を博し、現代へと引き継がれていきます。

現在はクラシックだけでなくポピュラー音楽でももちろん、ジャズやフォークでも使われています。

弦楽器の良さが引き立つ5曲

弦楽器の中でも代表的な5つを紹介します。

ギターやピアノも弦楽器の一つなのですが、それ以外の楽器を紹介します。

バイオリン

木製の共鳴箱に4本の弦が張られた楽器で、通常馬の毛でできた弓を使って演奏します。

中東やアジアの古代文明においてすでにバイオリンのような弓で弦をかき鳴らす楽器は存在したと言われていますが、バイオリンの原型は中世のヨーロッパで使われていたフィドルという楽器にあると言われています。

16~17世紀のイタリアでアマティ家やストラディバリウスなど楽器製作者が登場し、現代の形になりました。

ソロはもちろん複数人で演奏するときにはバイオリンはほぼほぼ入ってきますので弦楽器の雛形と言えるでしょう。

特徴はなんといっても高音で、高い音が切れることなくきれいに出せるかが演奏するうえでのポイントになります。

ヴィオラ(ビオラ)

見た目はバイオリンに似ていますが、音域はバイオリンよりも音程が少し低く、一回り大きい楽器です。

主旋律よりもハーモニーを奏でることが多いので、メインになることは少ないのですが、中音域に厚みを出すために必要です。

ヴィオラは音域が低いこともあり、やや哀愁がある響きがします。

動画はソロで弾いており、炎は力強い曲なのですが、どこか儚い雰囲気がします。

チェロ

バイオリンよりも一回り大きく、椅子に座って演奏されることが多いです。

バイオリンと同じく中世ヨーロッパに起源があり、その前身はヴィオラ・ダ・ガンバと呼ばれる楽器でした。17世紀に入るとこの楽器を大きくし、床に置いて使われるようになります。これが現在のチェロになります。

海賊の雰囲気に合う一曲をお聞きください。中低音の響きが魅力ですが、それだけでなく細かい動きができるところにも注目です。

コントラバス

チェロよりも大きく、弦楽器の中では特に低い音が出ます。

弦は4~5本で弓を使う場合もありますが、指で引く場合もあります。

弦楽器四重奏となるとコントラバスは外れてしまいますが、弦楽五重奏には入っており、低い音で音楽に厚みを出すことができます。

バープ

多くの弦があり、その見た目から一目でわかる特徴があります。

弦楽器に分類はされますが、ストリング(擦弦楽器)ではなくて、指で弾くため「撥弦楽器」と呼ばれる種類の一つです。

ハープの足元には7つのペダルが付いており、ペダルを踏む深さによって音程が変わります。演奏中に変える必要があるので優雅に見えて忙しい楽器なのです。

古代エジプト文明や古代メソポタミア文明でも使用されていたと言われているので歴史があります。

天空の城ラピュタ / 君をのせて【藝大生がハープで演奏】Laputa / Carrying you - Harp cover

まとめ

今回は弦楽器について見ていきました。

  • 張られた弦を指や弓で弾いて音を出す楽器
  • 古代文明から使われていたと言われる歴史がある
  • ソロでもアンサンブルでもバイオリンはよく使われる


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