ブルースとは? ~ブルースの成り立ちと歴史~
音楽のジャンルの一つに「ブルース」というものがあります。
ブルースという言葉は聞いたことがあるとしても、それがどのようなジャンルなのかを説明できる人は少ないと思います。
それでは「ブルース」とはどのような音楽ジャンルなのかを見ていきましょう。
もくじ
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ブルースの特徴
・使われる楽器や人数
ギターを抱えながらソロで演奏する場合もありますし、ピアノやハーモニカなどの鍵盤楽器とトランペットやサックスなどのホーンセクションをいれて、数人で演奏されることもあります。
・歌詞
ブルースの歌詞は人生の苦しさや悩みを中心に、つらい気持ちを歌ったものが多いです。
ブラックミュージックは歴史的は背景から自由への気持ちを持って作られた曲が多く、ブルースもそれに該当します。
・ブルースのリズム
ブルースではシャッフルと呼ばれるリズムが良く使われます。
シャッフルは3連符の中の音を抜いたような感じで、跳ねるようなリズムが味わえます。
・ブルースの構成
ブルース形式と呼ばれるコード進行があり、それがよく使われます。ブルース形式とは12小節の中でAAB形式と呼ばれる流れを繰り返しというものです。
1小節分のメロディが歌われたらそれを繰り返します。そして別のメロディを1小節分歌うという流れをまとめて1セットとし、それを4回繰り返します。
12小節がブルースの主流ですが、他にも16小節構成や8小節構成などもあるんですよ。
ブルースの歴史
ブルースという音楽ジャンルはいわゆるブラックミュージックと呼ばれる、アフリカ系アメリカンが作り出した音楽の一つで、様々な音楽ジャンルの源になっています。
歴史的な背景から奴隷として働かされていた人々から生まれた音楽で、フィールドハラー(労働歌)や黒人霊歌などから発展した歌が多いです。
元々1900年以前から歌われていましたが、1903年にアメリカの作曲家「W.C.ハンディ」がブルースの演奏を聞き、楽譜におこしたことで広まりました。
この人物は後にアメリカの音楽史上重要な人物の一人で、ブルースの父と呼ばれることになります。
元々はギターの弾き語りが中心でしたが、1920年頃からその形式が変わり始めてデュオやバンド形式も出てきました。
1950年~1960年ころはブルースよりも、そこから発展したジャズやロックが台頭してきて、現代ではそれらが人気を博しています。
ブルースの有名曲
まずは「BB King」の "Every Day I have The bules" を聞いてみましょう。
明るい曲調ですが歌詞は憂鬱なセリフが多いです。そのような思いを表現して歌うのがブルースの特徴なので、ぜひ味わってください。
BB King - 01 Every Day I Have The Blues [Live At Nick's 1983] HD
Muddy Waters - Hoochie Coochie Man
ブルースのリズムがわかりやすく出ています。
このギターリフはブルースの中でも有名ですので聞いたことがある人もいるでしょう。
ゆったりとしたリズムから奏でられるヴィンテージギターがブルースらしさを出しています。
Muddy Waters - Hoochie Coochie Man (Live)
Eric Clapton - Key to the highway
次はブルースセッションでよく演奏される曲の一つです。
ボーカルの強さが目立っていますが、何と言ってもこの曲の良さはギターです。
ドラムとベースの跳ねるようなリズムに合わせて演奏されていたギターがソロパートになると激しくも落ち着いている演奏が魅力的です。
Eric Clapton - Key to the highway (HD)
まとめ
今回はブルースについて見ていきました。
- ロックやジャズの源流となった音楽ジャンルの一つ
- シャッフルと呼ばれるブルース特有のリズムがある
- AAB形式と呼ばれる構成で演奏されることが多い
ブルースには特有のリズムやビンテージ感があるので他ジャンルと区別が付きやすいです。
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