ベースとは? ~ベースの成り立ちの歴史~

今回は「ベース」について見ていきましょう。

一般的なロックバンドには「ボーカル」「ギター」「ドラム」そして「ベース」がいます。

ベースはドラムとともに楽曲のリズムを作るのと同時に、その低音によってギターやボーカルを引き立てる役割があります。

それでは「ベース」とはどのような楽器なのか詳しく見ていきましょう。

もくじ

ベースの特徴

ベースは音楽の低音を支える重要な楽器です。

曲の雰囲気づくりや重さを作るのに役立つため、音楽では最も低い音を重要視しています。

ベースのように最低音をしっかりと出せる楽器がなかったら、曲を支える役割がかけてしまうので、どこか物足りない薄っぺらい曲が出来上がります。

ベースの役割

ベースの役割は上述したとおり、基本的には歴史を追っていけばわかりますが、最低音を出して曲を支えるために使われます。

コード進行で出てくる基準となる音(ルート音)を弾くだけで成り立つ曲もあるくらいで、表立つというよりは縁の下の力持ちという役割でしたが、今ではベースがメロディーを演奏することもあるくらい活躍の幅が広がっています。

ベースの種類

よく見かける6種類のベースを紹介します。

・ジャズベース(Jazz Bass):一番よく使われているベースで元々はジャズで使うためのベースでしたが、特に気にせず使えます。

・プレシジョンベース(Precision Bass):ジャズベースに比べてやや太めで低音が響くベース。一番最初のエレキベースとも言われています。

・フレットレスベース(Fretless Bass):その名の通りフレットが無いベースです。正確な音程を出すための目印であるフレットがないので、自由に音を出すことができますが、その分正確に押さえて演奏しなければいけません。

・アコースティックベース(Acoustic Bass):アコースティックギターと同じく、中が空洞になっているベースです。

・ウッドベース(Wood Bass):コントラバスともいわれる楽器で、オーケストラやジャズで使用されるサイズが大きい楽器

・アップライトベース(Upright Bass):ボディがない見た目が特徴なベースです。音が小さいのでバンドとして演奏するより、自宅の練習用として使われることがあります。

エレキベースの種類

ジャズベースやプレシジョンベースにはアンプを通じて音を増幅させるエレキベースに分類されます。

エレキベースは大きく「アクティブベース」と「パッシブベース」に分かれます。

アクティブベースはベースの内部にアンプが入っているベースです。ボディの裏側に電池を入れる場所があるので、それがあったらアクティブベースです。

一方パッシブベースとアクティブベースではないものを指します。

Liz
Liz

アンプはエレキベースの音を出すために必要な機械ですね。

ギターの弦の数は一般的に6本であるのに対して、ベースは4本であることが多いです。ただし現在では5弦ベースや6弦ベースが当たり前のように使われていますし、多弦ベースであることが前提の曲も増えてきています。

ベースの歴史

ベースの元はコントラバスから来ているとも言われますが、そのコントラバスは「ヴィオローネ」という楽器の属から来ています。

ヴィオローネはヴァイオリン属もしくはヴィオラ・ダ・ガンバ属の弓奏楽器をさします。ヴィオラ・ダ・ガンバはイタリア語で脚のヴィオラと意味で、ヴィオラは弓で弾く楽器全般を指します。つまりヴィオラ・ダ・ガンバは脚を使いながら(脚で支えながら)弓で演奏する楽器を言うことになります。

ヴィオローネの話に戻りますが、これは楽器そのものではなくて属(グループ)を指しています。

もう少し具体的に分類されて「コントラバス」と呼ばれる楽器が出るまでは、オーオケストラの最低音を担っていた楽器を指していました。

1850~1900年頃から徐々に「コントラバス」が作り上げられていき、ジャズやファンクを演奏する際に弓ではなく手で最低音を演奏できる楽器として登場してきました。

Liz
Liz

指で弦を弾く奏法をピチカート奏法と言います。

1950年ころからロックが流行りだし、「エレキべース」が作られました。それからビートルズの台頭などによりエレキベースが世界的に広まっていきます。

そこから衰えることなく現代でも欠かせない存在になりました。

ベースの良さが引き立つ5曲

ジャズの中でも代表的な4つを紹介します。

シンプルなルート引き ~小さな恋のうた~

ベースは指で弾いても良いのですが、ギターと同じくピックで引く人もいます。

こちらの動画では、基本のルート引きをしているためシンプルに最低音を演奏して支えています。

スラップ ~ルパン三世のテーマ~

スラップを見てみましょう。

スラップとは親指弦を叩いたり、指で弦を弾くような演奏の方法で力強いサウンドとベース特有の響きがカッコ良さが魅力です。

ベーシストなら一度は憧れるスラップ奏法ですが、バンドで演奏する際にはやり過ぎに注意しましょう。

Black Night

いきなりベースがかっこよく目立つ曲です。

それ以降はスネアドラムとともに跳ねるようにリズムを刻んでいるところもあれば、ギターの同じフレーズを奏でることによってメロディーを支えているところもあります。

ギターとの相性が良いために両方の楽器が喧嘩することなく響きますね。

The Chicken

最後にきれいなベースラインを聞いてみてください。

ベースはリズム隊とも言われるのでドラムと一緒に安定したリズムで演奏し続ける必要があります。

きれいなリズムを刻むにはなめらかな指の動きが必要不可欠です。

曲はセッションの定番曲 「The Chicken」です。ベーシストとして有名なJaco Pastorius が広めたことで有名なので、ベーシストから人気が高い曲です。

まとめ

今回はベースについて見ていきました。

  • 音楽の低温を支えることで厚みを出しながら、リズムも刻む楽器
  • 種類は大きく2種類のアクティブベースとパッシブベースに分かれます
  • 指引き、ピック弾き、スラップ奏法の3種類がある


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